匠の技 「鉄板焼おの」 大分の裏路地の職人の話

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お酒を飲んだ後、むしょうに腹が減ることはないですか?腹は減ってないのに…
最近酔うと「鉄板焼きおの」のお好み焼きが食べたくなる。「鉄板焼きおの」とは知る人ぞ知る、大分の名店鉄板焼き屋である。そこは朝方まで頑張ってくれているので夜型人間にはありがたーいお店なのです。
 例の如く酔いもいい具合になり、嫁の「このメタボやろー」という後方からの罵声を振り切り「鉄板焼きおの」へフラフラと出掛けたときの事です。
「まだ焼いて頂けますか?」夜も2時半であった。
「あいよ、お好みかえ?」と聞くだけである。必要以上には話さないオヤジさんなので
「お願いします」とだけ伝え、焼きあがるのを待つ。

トントントン、カチャカチャカチャ、ジュワ~ 
全く人通りの無いエリアなのでその音だけが通りに響き渡っている。

焼き上がりを待つ間、私は目の前で焼きあがっていくお好み焼きを子供の様にとジッと見入る。
そして、オヤジは焼き台の前の古ぼけた木椅子にチョンと腰掛け、そっと眼を閉じている。まるで焼き上がるまでの「プチッ、ジュー、プチッ、ジュー」という焼音を静かに耳で判断しているかのように。 
待つこと数分「zzz~~」 「ん?」 「zzz~~」 「ん?」
オヤジ寝てる??? 「zzz~~~」 寝てる???
「プチッ、ジュー、プチッ、ジュー」 起こした方がいいのか?????
もうひっくり返す時間やろ…あわあわあわ・・・慌てるのは私だけ 
眼の前には「zzz~~~」というオヤジと「プチッ、ジュー、プチッ、ジュー」というお好み焼だけ
あわあわあわ・・・・ 早く早く早く早く…焦げる焦げる焦げる焦げる…起きて起きて起きて…
慌てるのは私だけ。 ある瞬間オヤジがピキーンと開眼!サッといつもの手際でお好み焼をひっくり返すと、そこには本当に旨そうな焼色をした「鉄板焼おの」の<お好み焼き>があった。
<匠の技や> やっぱり焼音を聞いてたんや。と私は確信した。
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by tequilacho | 2008-08-05 16:59 | 日記

タコス屋の日常非日常


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