センターリングは一度しか上がらないというお話

うちの2Fから下を眺めていると、キタナーイ犬があっち行きこっち行き…
「迷子か? しっかしキタナイなーあの犬」 そう思いながら眺めること10分。
またあっち行った。 またこっち来た。
ものの10分かもしれないが、人間というのは「情」が湧いてくる動物らしい。
「パンでもやるか。ちょっと行って来る」と相方に言葉を残し下の道路へ

「オイ!」そう声をかけ、犬を呼び止めパンを差し出す。
しかし一向にこちらに近づいてくる様子は無い。
無理も無い「そうだよね、何日も彷徨ってるからといって、いきなり知らない人からの
パンを食えるほど犬はバカじゃないわな…」ポイっと犬の方へパンを投げてやった。 
そのパンは犬の手前1メートルくらい手前に落ちコロッと一度転がり止った。
しかし、犬はパンを一度見ただけで、すぐに私の顔をまた不安顔で見ている。
私のパンからの距離は1メートル、彼からパンまでの距離が1メートル
「近いのか?そうだよね等間隔じゃ不安だわな。」
安心して食べられるようにもう1メートル笑顔を交えながら「食べなさいよ」と云い下がった。
彼も少し安心したのか、2センチ右足が前へ出た瞬間、私達の等間隔の空間の真ん中をカラスが「ビュ~」っと横切りパンをくわえたまま地に着地することもなく飛び去っていったのであった。
その瞬間私と彼は「アッ」と声を発したが「あとの祭り」であることはいうまでもない。
その後彼は一瞬私の顔を見上げ「クゥ~ン」とだけ鳴いたあと、また北の方へトボトボと消えた。
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by tequilacho | 2008-05-07 19:15 | 日記

タコス屋の日常非日常


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