ある先輩の死亡説

このお話はノンフィクションです。

「おいっ!新聞読んだか!事故の欄!」とケタタマシク同級生の金田君が電話をかけてきた。

「・・・えっ何?何?声デカ過ぎてよくわからん・・・」

「(仮)渡部さんだよ。あそこのホテルの支配人の渡部さん。」まだまだケタタマシサは速度を落とさない。

「あー渡部さん。渡部さんでしょ。渡部さんがどうかしたの?」

「バカ!早く新聞見ろ!電車に轢かれて亡くなってるよ・・・」やっとケタタマシサは消え、代わりに2人の間を沈黙だけが走った。

「えっ・・・・」

「昨晩、田室町の踏切で酒によって線路の上で寝てしまって、列車の運転手も気付いたが遅かった・・・」
感情を押し殺すように新聞の事故欄をただ小説を読むように読んでくれた。

「ゴメン・・・その続きも最後まで読んでくれる・・・・」

「田室町の踏切で、線路上に横になっていた建設作業員、(仮)渡部修次さん(55)列車にはねられ、市内の病院に運ばれたが全身打撲で死亡した・・・・そんなとこだ。」

「ん?渡部修次?ん?建設作業員?ん?55歳?バカヤロー!!俺らの先輩は渡部修さんだ!
でっホテルの支配人だろうが!!ついでにもう還暦もとっくに越えとるわ!!人違いじゃ!」
今度は私の方がケタタマシサをもって言葉を吐いた。

「修なのか?修次じゃないのか?」金田君の安堵の声が聞こえた。

「そうだよ。修だよ。ヨカッタ・・・・」私も安堵の声を吐いた。


ホントによかった。渡部修さんじゃなくて。
お亡くなりになられた(仮)渡部修次さんには申し訳ありません。

(仮)渡部修次さん御冥福をお祈りします。
[PR]
by tequilacho | 2009-05-04 18:53 | 日記

タコス屋の日常非日常


by tequilacho